【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇アップルがEV開発断念、スタッフの多くは生成AI部門に
ブルームバーグ通信は27日、米アップルが電気自動車(EV)を開発する10年がかりの「プロジェクト・タイタン」を中止すると事情筋の話として報じた。社内は情報を共有、プロジェクトに関わった約2000人の従業員は驚きを持って受け止めたとしている。スタッフの多くは生成AI(人工知能)のプロジェクトに異動すると伝えた。
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-02-27/apple-cancels-work-on-electric-car-shifts-team-to-generative-ai?sref=RtOi1Qqu)
◇アップルの大株主、AIリスクの情報開示求める
英フィナンシャル・タイムズ紙は27日、アップルの大株主が急成長しているAI(人工知能)に関するリスクを開示するよう求めたと報じた。アップル株保有数8位のノルウェー銀行インベストメント・マネジメントと10位のリーガル・アンド・ジェネラルの2社は、株主総会で事業におけるAIに関する報告を求める案を支持したとしている。アップルはAI開発に関する疑問に直面していると伝えた。
(https://www.ft.com/content/387c446c-55e0-4f54-a4b4-80bf9d5bc2f3)
◇全米のホテルで人材不足、賃金増転嫁で宿泊料金高騰
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は27日、全米のホテルの人材不足が宿泊料金を押し上げていると報じた。スタッフ数はパンデミック(疾病の世界的流行)前の水準に戻っておらず、業界団体によると人件費は2019年比で20%超上昇したとしている。今冬の全米のホテル宿泊料金は過去最高値水準に高騰したと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/hospitality/hotel-staff-shortages-threaten-to-push-travel-costs-even-higher-004e5341?mod=hp_lead_pos9)
◇エヌビディア本社近くの住宅、購入ほぼ不可能
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は27日、米半導体メーカー、エヌビディアの本社近くの住宅を購入するのはほぼ不可能だと報じた。エヌビディアが1990年代から本社を置くカリフォルニア州サンタクララは住宅の在庫が少なく、住宅価格が高いため、エヌビディアの好業績と株価上昇に関係なく購入は非常に難しいとしている。インテルの本社もあるサンタクララの1月の住宅販売価格中央値は153万9000ドル(約2億3200万円)で、2014年と比べ115%上昇したと伝えた。
(https://www.wsj.com/real-estate/luxury-homes/nvidia-headquarters-santa-clara-california-d2634941?mod=hp_lista_pos1)
◇ワーナー、パラマウントの合併協議打ち切り
米CNBCは27日、米エンターテインメント大手ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーがパラマウント・グローバルとの合併を目指した協議を打ち切ったと報じた。米映画制作会社スカイダンス・メディアはパラマウント買収の可能性をめぐりデューデリジェンス(適正評価手続き)を継続しているとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/02/27/warner-bros-discovery-halts-paramount-global-merger-talks.html)
◇メーシーズ150店舗閉鎖へ、傘下の高級店は拡大
米ニューヨーク・タイムズ紙は27日、米百貨店大手メーシーズが今後3年間で約150店舗を閉鎖すると報じた。傘下の高級百貨店ブルーミングデールズと高級美容品小売ブルーマーキュリーは店舗を増やすとしている。スプリング新最高経営責任者(CEO)のもとで、米国内の店舗の利益率を高め、買収を回避する狙いがあると伝えた。
(https://www.nytimes.com/2024/02/27/business/macys-earnings-strategy.html)
◇ソニーのプレステ部門、世界で人員8%削減
米CNBCは27日、ソニーグループのゲーム事業会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントが世界全体の従業員の8%に相当する900人を削減すると報じた。需要減を背景に14日にゲーム機「プレイステーション5」の販売見通しを下方修正していたとしている。全ての地域の拠点が削減の対象で、ロンドンの自社スタジオは解散すると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/02/27/sony-to-lay-off-900-workers-from-playstation-division-or-8percent-of-units-global-workforce.html)
◇米有力誌の新車トップ10、ハイブリッド車が6モデル
米CNBCは27日、影響力のある米コンシューマー・リポート誌が選んだ2024年新車トップ10にハイブリッド車6モデルが入ったと報じた。プリウスやカムリのハイブリッド車などトヨタの4モデルが入ったとしている。ハイブリッド車ではないモデルは、電気自動車(EV)のテスラYと、ガソリン車3モデルだったと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/02/27/tesla-model-y-toyota-hybrids-make-consumer-reports-top-10-ranking.html)