【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇100日ごとに150兆円、増え続ける米政府債務
米CNBCは1日、米連邦政府の債務が100日ごとに1兆ドル(約150兆円)増えていると報じた。米財務省によると、昨年6月までは1兆ドル増加に8カ月かかったが、増加ペースは早まったとしている。2月28日時点の債務残高は34兆3800億ドル(約5160兆円)に増えたと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/03/01/the-us-national-debt-is-rising-by-1-trillion-about-every-100-days.html)
◇日産、米新興EVフィスカーへの出資めぐり交渉
ロイター通信は1日、日産自動車が米新興電気自動車(EV)メーカーのフィスカーへの出資に向け協議していると報じた。交渉は終盤で月内にも合意する可能性があり、出資額は4億ドル(約600億円)を超えるとみられるとしている。フィスカーは、金利上昇を受けた需要減で販売不振に陥り、事業を継続できなくなくなる恐れがあると2月29日に警告したと伝えた。
(https://www.reuters.com/business/autos-transportation/nissan-fisker-advanced-talks-investment-partnership-sources-2024-03-01/)
◇マスク氏、オープンAIとアルトマンCEOを提訴
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1日、米実業家イーロン・マスク氏が対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を開発したオープンAIとサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)を提訴したと報じた。サンフラシスコの裁判所に訴状を提出、非営利の創業理念が薄れ利益を優先する契約違反をしたと主張したとしている。2015年にオープンAIの創業を支援したマスク氏は、マイクロソフトとの提携関係が理念に反すると訴えたと伝えた。
(https://www.wsj.com/tech/ai/elon-musk-sues-openai-sam-altman-for-breach-of-contract-0864979d?mod=hp_lead_pos1)
◇米大手上場企業、年次報告書の遅延急増
英フィナンシャル・タイムズ紙は1日、年次報告書を期限までに提出しなかった米国の大手上場企業が今年急増したと報じた。テフロンのメーカーであるケマーズ、玩具メーカーのマテル、地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)など時価総額が10億ドル(約1500億円)を超える企業16社が期限を逃したとしている。経営者と監査法人が会計の問題と内部統制に苦戦するなか、投資家は情報を得られない状況に陥ったと伝えた。
(https://www.ft.com/content/3d7b4bb4-8fab-41bd-b5ce-108f5fb995ad)
◇米地銀NYCB株急落、内部統制に重大問題
英フィナンシャル・タイムズ紙は1日、米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープの株価が20%超急落したと報じた。最高経営責任者(CEO)が交代、融資審査をめぐり内部統制に「重大な脆弱性」があったと発表したとしている。不動産融資の損失が当初発表より多かったことが判明、NYCBの商業不動産融資への懸念で株価が今年65%下げたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/2eab0944-37bb-48a1-80ad-231ef2db39fb)
◇ボーイング、渦中のスピリット・エアロ買収めぐる交渉
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1日、米ボーイングが737MAX機の品質問題の渦中にあるスピリット・エアロシステムズを買収する方向で交渉していると報じた。20年前に売却された元子会社の機体メーカーで、アイルランド事業についてはボーイングのライバル会社エアバスへの売却を模索していると伝えた。
(https://www.wsj.com/business/airlines/boeing-in-talks-to-buy-troubled-supplier-spirit-aerosystems-22e0db4e?mod=hp_lead_pos3)
◇CVSとウォルグリーンズ、経口中絶薬を販売へ
米ニューヨーク・タイムズ紙は1日、米ドラッグストア大手のCVSとウォルグリーンズが経口中絶薬「ミフェプリストン」を今月から販売すると報じた。いずれも一部の州で販売を開始、中絶が合法の全州に拡大するとしている。一部の患者にとって中絶薬を容易に入手できる第1歩になると伝えた。
(https://www.nytimes.com/2024/03/01/health/abortion-pills-cvs-walgreens.html)