QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/03/05)
・サマリー
24/3期の連結営業利益見通しに関して企業価値研究所では、会社計画を上回る従来の2700億円(前期比90%増)の予想を据え置く。ラージ商品「CX−90」の投入と、「CX−50」の2直(昼勤務、夜勤務の2交代制)化により、今期に営業利益で過去最高を更新する見通し。25/3期以降は、為替レートの前提を1ドル=145円→140円と円高方向に見直し、営業利益予想を減額する。ただ米国販売の拡販による業績続伸予想に変更はない。ラージ商品の新型「CX−70」を今春に投入予定のほか、「CX−50」のHEV(ハイブリッド車)の追加設定が寄与しよう。
・アナリストの投資判断 ~PERで依然割安感強い。新型車導入効果による株価の持ち直しを引き続き予想
直近の株価に基づく翌25/3期の当研究所予想PERは5倍。過去60カ月(大幅に業績が悪化した20/3期と21/3期を除く)平均のPER9倍との比較では、依然割安感が強い。今後の株価は、為替動向に注意を要するが、新型車導入による利益拡大に沿い、株価も持ち直すとの見方を変えない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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