【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米株マグニフィセント7がファブ4に、強気サインか
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1日、米株式市場をけん引したマグニフィセント7から3銘柄が外れファブ4(素晴らしい4社)になったと報じた。S&P500種株価指数が1~3月期に2019年以来の高い上昇率を記録したが、アップル、テスラ、アルファベットの株価は冴えなかったとしている。一部の投資家は、アップルやテスラなしで相場全体が大幅上昇することは強気サインと話していると伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/stocks/the-stock-markets-magnificent-seven-is-now-the-fab-four-2dff87ac?mod=hp_lead_pos2)
◇マイクロソフト、オフィスとチームズを分離販売へ
米CNBCは1日、マイクロソフトがビデオアプリ「チームズ」を業務ソフト「オフィス」から分離して販売すると報じた。欧州連合(EU)の独占禁止法に絡む制裁金を回避するため欧州では6カ月前から分離販売しているが、世界に拡大するとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/04/01/microsoft-separates-teams-and-office-globally-amid-antitrust-scrutiny.html)
◇米国のZ世代、大学進学せず配管工に
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1日、米国のZ世代の多くが大学に進学せず、配管工になったと報じた。大学進学のコストパフォーマンスに疑問を持ち、賃金上昇と新たなテクノロジーを背景に配管工や電気工などの職を選ぶ若者が増えたとしている。建設現場の昨年の年収中央値は4万8089ドル(約730万円)で、新規採用の専門職の年収3万9520ドル(約600万円)を上回ったと伝えた。
(https://www.wsj.com/lifestyle/careers/gen-z-trades-jobs-plumbing-welding-a76b5e43?mod=hp_lead_pos7)
◇AIによる生産性向上、エコノミストは疑問視
米ニューヨーク・タイムズ紙は1日、多くの大企業がAI(人工知能)で生産性が向上すると期待しているが、エコノミストは効率化を疑問視していると報じた。多くのエコノミストは特に開発初期段階の生成AIによる生産性向上はデータに表れていないと指摘、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は短期的に効果がないかもしれないと述べたとしている。
(https://www.nytimes.com/2024/04/01/business/economy/artificial-intelligence-productivity.html)
◇トランプ・メディア株急落、88億円通期赤字で
米CNBCは1日、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)の株価が急落したと報じた。2023年通期の売上高はわずか410万ドル(約6億2300万円)で、5820万ドル(約88億4000万円)の赤字を計上したとしている。トランプ前大統領が定期的に利用しているSNS(交流サイト)トゥルース・ソーシャルを傘下に持つトランプ・メディアの赤字は当面続く見通しと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/04/01/trump-media-lost-58-million-last-year-sec-filing-shows.html)
◇最低時給3040円に、カリフォルニア州のファーストフード店
米ロサンゼルス・タイムズ紙は1日、ファーストフード店の最低時給を20ドル(約3040円)に引き上げるカリフォルニア州の法律が施行され、レストラン・チェーン各社が値上げを検討していると報じた。スターバックス、マクドナルド、チポトレ・メキシカン・グリルなどがメニュー価格を引き上げる見通しとしている。ピザハットは値上げしないが、法施行前に1200人超の運転手を削減したと伝えた。
(https://www.latimes.com/california/story/2024-03-28/fast-food-workers-minimum-wage-is-going-up-which-chains-will-up-their-prices)
◇ユナイテッド航空、パイロットに無給休暇を要請
米CNBCは1日、米ユナイテッド航空がパイロットに対し無給休暇を来月取得するよう求めたと報じた。品質問題でボーイング機の納入が遅れているためで、無給休暇は夏まで続く可能性があると労組が話しているとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/04/01/united-asks-pilots-to-take-unpaid-time-off-citing-boeing-delays.html)
◇エルドアン大統領に打撃、トルコ地方選で与党大敗
英フィナンシャル・タイムズ紙は1日、トルコ統一地方選で与党が大敗、エルドアン氏にとって20年前に政権について以来最大の打撃となったと報じた。イスタンブールやアンカラなど5大都市の市長選で野党候補が与党の公正発展党(AKP)候補を破り勝利したとしている。今回の地方選は、金融政策への介入、言論の自由の制限、司法への政治介入を含むエルドアン大統領の権威主義的な統治への信任投票と多くの有権者がとらえていたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/0deeaad7-d98f-46a3-aac9-a4e18086e8b1)