【日経QUICKニュース(NQN)】花王(4452)が4日続伸している。一時、前日比423円(7.29%)高の6224円まで上げ、1年7カ月ぶりの高値水準をつけた。4日に同社の株式を保有する香港のアクティビスト(物言う投資家)のオアシス・マネジメントが「『より強い花王』に関するオアシスの声明」を発表し、事業効率の改善期待から買いが膨らんでいる。
花王の自己資本利益率(ROE)は4%程度で競合のユニ・チャーム(13%台)と比べても大きく下回っている。オアシス・マネジメントは花王が「ブランドのポテンシャルを最大限に引き出すことにほとんど関心がないように思われる」と指摘したうえで、主要な化粧品やスキンケアブランドの国際的な成長に重点を置くなどといった5つの取り組みの実行を求めた。
今回のオアシス・マネジメントの声明では、化粧品やヘルス&ビューティケア事業に注力しマーケティングを改善させた場合、花王の株価は1株当たり1万円を超えると試算している。