【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇FOMC、高い金利を長く維持の方向
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は30日、米連邦準備理事会(FRB)が30~1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で約5.3%の政策金利を据え置き、高水準の金利を長く維持する可能性を示唆する方向だと報じた。声明の変更は限定的になると予想され、パウエル議長の記者会見がメインイベントになるとしている。政策金利の見通しをどう言及するかが注目、年内利下げ見送りのシナリオは残るが、利上げの可能性を示唆するタカ派シフトはなさそうだと伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/central-banking/federal-reserve-meeting-interest-rates-inflation-6dcb05e8?mod=hp_lead_pos2)
◇米オフィスビル、デフォルトが歴史的高水準
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は30日、高い金利と需要低迷を背景に米オフィス向け融資のデフォルト(債務不履行)が歴史的な高水準に悪化したと報じた。MSCIによると、380億ドル(約6兆円)を超える規模のオフィスビルがデフォルトや差し押さえ対象に陥る恐れがあるとしている。金融危機の影響が残る2012年第4四半期以来の最悪水準だと伝えた。
(https://www.wsj.com/real-estate/commercial/office-buildings-past-due-loans-record-51a373a6?mod=hp_lead_pos6)
◇オンライン教育2銘柄が急落、チャットGPT利用拡大で
米CNBCは30日、オンライン教育のチェグとコーセラの株価がいずれも急落したと報じた。オープンAIのチャットGPTを利用する学生が増えたことが一部影響し、弱い業績見通しを示したとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/04/30/online-education-stocks-tank-on-chatgpt-threat.html)
◇テスラ、上級幹部2人と従業員数百人を追加削減
米ニュースサイト「ジ・インフォメーション」は30日、米電気自動車大手テスラが上級幹部2人と従業員数百人を追加削減すると報じた。マスク最高経営責任者(CEO)が社内向けメールで明らかにしたとしている。マスク氏は販売低迷と人員削減ペースに不満を抱いていると伝えた。
(https://www.theinformation.com/articles/musk-plans-more-layoffs-as-two-senior-tesla-executives-depart)
◇HSBCのクインCEO、退任を突然発表
英フィナンシャル・タイムズ紙は30日、英金融大手HSBCのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)が退任すると突然発表、後任選びに着手したと報じた。公私のバランスをとるのにふさわしい時期と説明したとしている。2019年に就任、構造改革を進め利益を生むアジア事業の拡大を主導したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/f9648510-13c7-47ab-9e9a-91169db5925f)
◇マクドナルド、価格抑えたメニューに焦点
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は30日、米ファストフード大手マクドナルドの四半期決算は予想を下回り、消費を控える動きが世界的に広がったと同社が説明したと報じた。ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は、価格を抑えたメニューに焦点をあてる意向を示したとしている。低所得の消費者が価格上昇に苦しんでいると話したと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/earnings/mcdonalds-pushes-value-as-consumers-grow-skittish-on-spending-2ffaaed4?mod=hp_listb_pos2)