【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米軟着陸期待が株価押し上げ、重要なインフレ指標発表控え
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は13日、重要な米消費者物価指数(CPI)の発表を15日に控え、株式市場と債券市場で米経済がソフトランディング(軟着陸)するとの楽観論が広がっていると報じた。連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げの可能性を残し、雇用と賃金の伸び鈍化を示す指標が株価を支えたとしている。
(https://www.wsj.com/finance/investing/investors-crowd-into-soft-landing-trade-ahead-of-crucial-inflation-data-b7cf5049?mod=hp_lead_pos2)
◇帰ってきた「ロアリング・キティ」、ミーム株ゲームストップ急騰
米CNBCは13日、2021年にゲームストップなどミーム株(はやりの株)ブームを仕掛けた「ロアリング・キティ」が約3年ぶりにSNS(交流サイト)に投稿、ゲームストップ株が再び急騰したと報じた。ゲームストップ株の値動きは荒く、何度も取引が停止されたとしている。「ロアリング・キティ」の本名はキース・ギルで、マスミューチュアル生命の元マーケティング担当と伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/05/13/gme-jumps-as-trader-roaring-kitty-who-drove-meme-craze-posts-again.html)
◇投稿数でエヌビディア抜く、レディットでゲームストップ話題に
米CNBCは13日、SNS(交流サイト)レディットのフォーラムでゲームストップに関する投稿が過去7日間で1200回を超え、回数でエヌビディアや人気のあるS&P500種株価指数のETFを抜いたと報じた。
(https://www.cnbc.com/2024/05/13/gamestop-mentions-surge-on-reddit-surpassing-nvidia.html)
◇アルケゴスは「砂上の楼閣」、初公判で検察が主張
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は13日、破綻したアルケゴス・キャピタル・マネジメントの創業者ビル・ホワン被告の詐欺容疑などをめぐる初公判で、ロスマン検事補が「価格操作と嘘でつくられた砂上の楼閣だった」と主張したと報じた。アルケゴスは借り入れた資金とディリバティブでテクノロジーとメディアの一部株式を大量取引したが、マージンコール(追い証)と株売却で1000億ドル(約15兆6000億円)超を溶かしたとしている。
(https://www.wsj.com/finance/regulation/fund-manager-bill-hwangs-archegos-was-a-house-of-cards-prosecutor-tells-jury-77f70a1e?mod=hp_lead_pos9)
◇アングロ・アメリカン、BHPの上積み買収案を拒否
英フィナンシャル・タイムズ紙は13日、豪鉱業大手BHPが買収提示額を340億ポンド(約6兆6600億円)に15%引き上げたが、英国で上場するアングロ・アメリカンの取締役会が「魅力的ではない」として拒否したと報じた。
(https://www.ft.com/content/22fa5904-a46c-4f2b-83d4-209b0061b8e5)
◇赤ちゃんが少ない、全世界が警戒レベル
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は13日、世界の出生率が警戒すべきレベルに低下したと報じた。生涯における女性1人が生む子供の平均数である出生率は2017年に2.5だったが、米国は昨年1.62と人口維持に必要とされる置換水準2.2を下回ったとしている。女性の所得水準、教育水準、労働参加率にかかわらず世界のほぼ全ての地域で出生率は低下、経済と社会を変える結果を招きそうだと伝えた。
(https://www.wsj.com/world/birthrates-global-decline-cause-ddaf8be2?mod=hp_lead_pos7)
◇米激戦5州でトランプ氏優勢、若い非白人層がバイデン氏離れ
米ニューヨーク・タイムズ紙は13日、米大統領選の激戦5州でトランプ前大統領の支持率がバイデン大統領をリードしたと報じた。シエナ・カレッジと実施した最新の世論調査で、激戦が予想される6州中、ミシガン、アリゾナ、ネバダ、ジョージア、ペンシルベニアの5州でトランプ氏は優勢、ウィスコンシン州のみバイデン氏がリードしたとしている。経済とガザ紛争の政策をめぐり若い非白人層がバイデン氏から離れたと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2024/05/13/us/politics/biden-trump-battleground-poll.html)
◇新国防相はソ連時代のエコノミスト、ウクライナ戦争変わる可能性
英フィナンシャル・タイムズ紙は13日、ロシアのベロウソフ新国防相はソ連時代に教育を受けた兵役経験のないエコノミストで、プーチン大統領に経済を助言する様々な役職を歴任したと報じた。ベロウソフ氏の起用は、ウクライナ戦争の対応が大きく変わる可能性を示唆していると解説した。
(https://www.ft.com/content/3d23f367-97da-48cf-8a5a-74a3a0a5362f)