【日経QUICKニュース(NQN)】米ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は22日、米ボストンカレッジ主催のイベントで、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を巡り「利下げせざるを得ない説得力のあるデータは足元でまだ見当たらない」と語った。そのうえで、年内の利下げ回数については現時点で「ゼロ」だと予想した。ブルームバーグ通信が報じた。
FRBの金融引き締めが続くなか、米政府の財政支出の拡大が景気の回復力を高め、人工知能(AI)インフラへの投資も景気を下支えしていると説明。だが、米マクドナルドなどの決算に触れ「米経済の中心と呼べる事業に取り組むCEOと話をすると、これらの企業は消費者行動に変化が出始めているとみている」と述べ、インフレが消費を抑制しつつあるとの認識を示した。