【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇株式と債券のファンド、強気投資家の資金流入
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は28日、米国の株式と債券のファンドに強気投資家の資金が流入しはじめたと報じた。米国のミューチュアル・ファンドとETF(上場投資信託)は今年1720億ドル(約27兆円)の純流入になっているとしている。資金流出が2年続いたが、流入に転じたと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/investing/bullish-investors-are-piling-into-stock-and-bond-funds-40bfa25d?mod=hp_lead_pos3)
◇米景気後退の指標が機能せず、長短利回り逆転が長期化
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は28日、ウォール街が好むリセッション(景気後退)を示唆する指標が壊れているようにみえると報じた。短期国債の利回りが長期国債利回りを上回ると景気後退するアノマリーがあるが、約400取引日と長期にわたるにもかかわらず、雇用は堅調で景気は上向いているとしている。近く景気後退に陥る兆候はなく、警告サインとしての利回りのステータスに影響する可能性があると伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/investing/wall-streets-favorite-recession-indicator-is-in-a-slump-of-its-own-ee885cb9?mod=hp_lead_pos7)
◇米株式市場、1世紀ぶりに「T+1」
ブルームバーグ通信は28日、米国の株式が100年前と同じようにスピード決済されると報じた。証券取引委員会(SEC)のルール変更で、決済日が約定日の翌営業日に復帰したとしている。「T+1」システムへの切り替えは、取引量が多いため断念されていたと伝えた。
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-05-28/wall-street-returns-to-t-1-stock-trading-after-a-century)
◇Tモバイル、USセルラー事業を6900億円で買収
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は28日、米通信大手TモバイルUSがUSセルラーの事業の多くを44億ドル(約6900億円)で買収することで合意したと報じた。20億ドルの負債を引き継ぎ、400万人を超す顧客や周波数資産を獲得するとしている。ワイヤレス業界の再編がさらに進むと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/telecom/t-mobile-to-buy-most-of-u-s-cellular-in-4-4-billion-deal-including-debt-779c4c09?mod=hp_lead_pos4)
◇ロシア撤退計画が後退、西側2100社超が事業継続
英フィナンシャル・タイムズ紙は27日、西側企業の一部がロシアから撤退する計画を後退させたと報じた。米エイボン・プロダクツ、仏エア・リキード、英レキットベンキーザーなど多数の西側企業が2022年のウクライナ侵攻以降も事業を継続しているとしている。キーウ経済大学によると、ロシア事業を縮小もしくは撤退した外国企業は約1600社、2173社はロシアに残っているとしていると伝えた。
(https://www.ft.com/content/88b047e9-8cad-426a-b649-265ff6582db0)
◇ゲームストップの株価急伸、1460億円相当の株売却終了で
米CNBCは28日、ゲームストップ株の株価が急伸したと報じた。9億3300万ドル(約1460億円)相当の株式の売却を終了したと発表したとしている。ゲームストップ株は先週14%超下落したが、月初より依然90%超高い水準の株価がついていると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/05/28/gamestop-shares-rise-21percent-in-early-trade-after-completing-stock-sale.html)