【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇エヌビディア、早くも次世代AI半導体計画を発表
英フィナンシャル・タイムズ紙は2日、米半導体大手エヌビディアが最新モデル導入からわずか3カ月足らずで次世代AI(人工知能)半導体計画を発表を発表したと報じた。ファン最高経営責任者(CEO)が、台湾のイベントで、3月に発表し現在生産中の「ブラックウェル」の後継モデルとなる「ルービン」を披露したとしている。「ブラックウェル」出荷前に次世代を発表する予想外の動きは、エヌビディアのAI半導体支配をゆるぎないものにすると伝えた。
(https://www.ft.com/content/be7e7937-7c1f-442e-b0ed-ec630406af0f)
◇アックマン氏がIPO計画、ヘッジファンドで異例
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は31日、米資産家ビル・アックマン氏が率いるパーシング・スクエアの新規株式公開(IPO)を来年計画していると報じた。現在進めている資金調達は企業価値を105億ドル(約1兆6500億円)に設定したとしている。ヘッジファンドとして異例の計画で、SNS(交流サイト)で高めた知名度を生かすと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/investing/bill-ackman-pershing-square-ipo-0c34b44f?mod=hp_lead_pos1)
◇VIP待遇もうない、破綻した米地銀の顧客
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は30日、特別待遇を受けていた米地銀ファースト・リパブリック・バンクの顧客が不満を募らせていると報じた。破綻後に約80万口座がJPモルガン・チェースに移されたが、支払いやカスタマー・サービスで一般顧客と同じ扱いを受けているとしている。ファースト・リパブリックは、コンシェルジュ、ローン金利優遇、傘のギフトなど特別なサービスを提供していたと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/banking/they-were-used-to-five-star-service-at-first-republic-now-theyre-just-regular-customers-a128e453?mod=hp_lead_pos2)
◇SVB破綻後に株価10%上昇、中華系支えるイースト・ウエスト
米CNBCは31日、シリコンバレーバンク(SVB)の2023年3月の破綻以降に、南カリフォルニアの地銀イースト・ウエスト・バンコープの株価が10%上昇したと報じた。アジア系米国人、特に中華系住人が主な顧客で、堅実経営で知られるとしている。地銀の株価が低迷する中、イースト・ウエストの株価は堅調だと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/05/31/how-east-west-bancorp-has-gained-an-edge-by-serving-the-asian-american-commun.html)
◇大規模為替介入の効果短命、日銀はジレンマに直面
英フィナンシャル・タイムズ紙は31日、日本の大規模為替介入の効果は短命だったと報じた。4月末から5月にかけて9兆8000億円(約620億ドル)規模の為替介入を実施したことが明らかになったが、円は34年ぶり安値に向け下落しはじめたとしている。日銀は、消費が弱い中で早いペースの利上げを迫られるジレンマに直面していると伝えた。
(https://www.ft.com/content/e36896d0-98f1-4a97-8495-8ec2a82f192d)
◇デルの株価急落、AIサーバーの「利益率ほぼゼロ」
米CNBCは31日、デル・テクノロジーズの株価が急落したと報じた。四半期決算と業績見通しは予想を上回ったが、AI(人工知能)サーバーの利益率の低さが影響したとしている。「AIサーバーは利益率ほぼゼロで売られている」とアナリストが話していると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/05/31/dell-shares-fall-ai-servers-concerns.html)