【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米国が世界経済押し上げ、FRB政策と米中摩擦がリスクに
米ワシントン・ポスト紙は11日、世界銀行が最新の経済見通しで、2024年の世界経済の成長率予測を上方修正したと報じた。米経済の予想外の堅調さが寄与、1月時点の予測2.4%から2.6%に引き上げたとしている。米連邦準備理事会(FRB)を含めた主要中銀の高水準の政策金利と貿易をめぐる米中摩擦が見通しのリスクになる可能性があると伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/business/2024/06/11/world-bank-us-economy/)
◇市場大きく変動も、FOMCとCPIの12日
米CNBCは11日、5月の米消費者物価指数(CPI)が12日朝発表され、連邦公開市場委員会(FOMC)が午後終わるため、金融市場は大きく動く可能性があると報じた。CPIは前年同月比3.4%、コアCPIは前年比3.5%の伸びが予想されているとしている。FOMCは金利を据え置くとみられるが、金利予想の分布をチャート化したドットプロットを投資家が注目していると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/06/11/fed-meeting-and-inflation-report-both-hit-wednesday-and-the-impact-could-be-huge.html)
◇アップルとオープンAIの提携、AI競争を揺さぶる
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は11日、アップルがオープンAIと提携したことでAI(人工知能)開発をめぐる競争のバランスが揺らいだと報じた。アップルにおけるオープンAIの役割は限定的ながら、マイクロソフトとの関係に疑問を抱かせるとしている。検索サービスをデフォルトにするためアップルに多額を支払うグーグルにとって、オープンAIとの提携は打撃になると伝えた。
(https://www.wsj.com/tech/ai/apple-openai-deal-big-tech-dc3fe4ce?mod=hp_lead_pos2)
◇アップル株が最高値、AI搭載iPhoneに期待
米CNBCは11日、アップルの株価が大幅上昇し、昨年12月につけた水準を上回り最高値を更新したと報じた。10日の開発者向け年次イベント「WWDC」でAI(人工知能)戦略を発表、AI機能が使える次世代iPhoneの販売増への期待が強まったとしている。モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカのアナリストが楽観的な見方を示したと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/06/11/apple-shares-pop-to-record-high-after-company-unveils-ai-software.html)
◇英ロンドンで資金集めへ、バイデン・トランプ両陣営
英フィナンシャル・タイムズ紙は11日、米大統領選のバイデン候補とトランプ候補の両陣営が英ロンドンの富裕層を対象に資金調達イベントを今週計画していると報じた。ブレグジット(英の欧州連合離脱)を主導したナイジェル・ファラージ氏はトランプ陣営を支持、ファッション誌「ヴォーグ」米国版のアナ・ウィンター編集長はバイデン陣営の資金調達を支援するとしている。米大統領選挙戦が大西洋を渡ると伝えた。
(https://www.ft.com/content/966dc3d0-ff93-457c-935b-c4949ec52636)
◇バイデン大統領次男に有罪評決、不法銃購入で
米ニューヨーク・タイムズ紙は11日、バイデン米大統領の次男ハンター氏に有罪評決が下されたと報じた。2018年に虚偽申告で不法に拳銃を購入、薬物使用中に銃を所持した罪を問われた罪をめぐりデラウェア州の連邦地裁の陪審団が評決、銃が重犯罪に使用されなかったため、禁固刑は免れる見通しとしている。父親が選挙を控えるなか、バイデン家にとって打撃になったと伝えた。
(https://www.nytimes.com/live/2024/06/11/us/hunter-biden-trial-verdict)