【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇過去の政策ミスが影響、FRBは慎重
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、過去の失敗が影響し米連邦準備理事会(FRB)は政策修正に慎重だと報じた。欧州中央銀行(ECB)とカナダ銀行(中央銀行)は利下げに動いたが、FRBのパウエル議長は金利を据え置いた会合後の記者会見で「確信」という単語を20回も使ったとしている。2021年に物価が上昇するなかでFRBはゼロ近い金利を維持したことが政策ミスと指摘され、ゴールドマン・サックスのエコノミストはFRBが信頼性を気にしているとコメントしたと伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/central-banking/stung-by-past-mistakes-a-wary-fed-takes-its-time-e361a364?mod=hp_lead_pos4)
◇EU債売られる、MSCI国債指数に不採用
英フィナンシャル・タイムズ紙は13日、欧州連合(EU)が発行する債券が売られ下落したと報じた。米指数算出会社MSCIが国債指数にEU債を採用しなかったとしている。主要な債券発行体を目指すEUにとって打撃になったと伝えた。
(https://www.ft.com/content/a86a51e6-cf64-4b7c-80b4-d63dc4ce09de)
◇女性従業員、賃金差別でアップル訴える
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は13日、アップルの女性従業員2人が同じ職の男性と比べ賃金が低いとしてアップルを訴えたと報じた。サンフランシスコの州裁判所に提訴、1万2000人の女性従業員による集団訴訟を模索しているとしている。グーグルとオラクルは類似した訴訟で和解が成立したと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/apple-sued-by-employees-alleging-unequal-pay-for-women-23abac6c?mod=hp_lead_pos4)
◇関税率引き上げで所得税廃止も、トランプ氏が検討
米CNBCは13日、米大統領選の共和党候補に確定したトランプ前大統領が関税率引き上げにより所得税を廃止する案を検討していると報じた。共和党議員と首都ワシントンで非公式に会合、トランプ氏は関税を外国との交渉に利用する考えを示したとしている。
(https://www.cnbc.com/2024/06/13/trump-all-tariff-policy-to-replace-income-tax.html)
◇有罪評決は有権者に影響せず、米大統領選
英フィナンシャル・タイムズ紙は13日、トランプ前米大統領とバイデン大統領の次男に対する有罪評決がいずれも米有権者に影響しなかったと報じた。マンモス大学の有権者を対象にした調査で、11月の米大統領選の障害にならないことが示されたとしている。ほとんどの調査で、トランプ氏とバイデン氏の支持率は拮抗、激戦州のわずかな選挙人数の差が勝敗を左右する見通しだと伝えた。
(https://www.ft.com/content/0df17a55-f3a3-4f08-836d-3070dfea71ff)
◇「仕事しているふり」の10人余り解雇、ウェルズ・ファーゴ
ブルームバーグ通信は13日、米大手銀ウェルズ・ファーゴが仕事をしているふりをした従業員を解雇したと報じた。ウェルス・投資マネジメント部門の10人余りで、コンピューターを操作しているように偽装する機器やソフトウェアを使用したことが社内調査で判明したとしている。「非倫理的な行為は認められない」と広報が説明したと伝えた。
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-06-13/wells-fires-over-a-dozen-for-simulation-of-keyboard-activity)
◇オープンAI出資は第1歩にすぎず、AI帝国めざすマイクロソフト
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、マイクロソフトのナデラ最高経営責任者(CEO)がAI(人工知能)帝国を築こうとしていると報じた。オープンAIへの出資は第1歩にすぎず、世界のAI人材を採用、AI関連技術を積極的に取り入れているとしている。アブダビ拠点の企業に15億ドル(約2360億円)を出資、幅広いAI関連のスタートアップに投資したと伝えた。
(https://www.wsj.com/tech/ai/microsoft-nadella-openai-inflection-9727e77a?mod=hp_lead_pos7)