【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇スナク英首相が落選も、英野党労働党が圧勝見通し
英フィナンシャル・タイムズ紙は19日、スナク英首相が総選挙で落選する方向だと報じた。世論調査や分析によると、7月4日の英下院選で与党保守党の議席数は2019年の365から53に急減、野党労働党は圧勝し下院の過半数を獲得する可能性があるとしている。現職として初めてスナク首相が議席を失う可能性があり、ハント財務相とシャップス国防相の落選も予想されると伝えた。
(https://www.ft.com/content/bc0d483d-3320-4b60-991c-05985f31a6e2)
◇ドットコム・ブーム彷彿させる、エヌビディア時価総額が最大
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は19日、エヌビディアがAI(人工知能)需要増を背景に時価総額が米企業最大になったことがドットコム・ブームを思い起こさせると報じた。2000年3月にネットワーク機器のシスコシステムズがマイクロソフトを抜き時価総額首位になったとしている。シスコの最高経営責任者(CEO)だったチェンバース氏は、市場機会、変化のスピード、市場規模など当時と今とでは状況が異なると述べたと伝えた。
(https://www.wsj.com/tech/ai/nvidias-ascent-to-most-valuable-company-has-echoes-of-dot-com-boom-dd836c90?mod=hp_lead_pos1)
◇スウィフトさん愛用のゴールデングース、市場環境悪化でIPO延期
英フィナンシャル・タイムズ紙は19日、イタリアの高級スニーカーメーカー、ゴールデングースがミラノ株式市場での新規株式公開(IPO)計画を延期したと報じた。同社は英プライベート・エクイティ会社ペルミラの傘下にある。欧州議会選とフランス解散総選挙の影響で市場環境が悪化したためと説明したとしている。ゴールデングースは、テイラー・スウィフトさんをはじめセレブが愛用する人気ブランドだと伝えた。
(https://www.ft.com/content/211fa50c-ea5f-440f-915d-0d987ffcd668)
◇JPモルガンがロンドンのボーナス上限撤廃、ゴールドマンに続く
ブルームバーグ通信は19日、米金融大手JPモルガン・チェースがロンドンで勤務する従業員のボーナス上限を撤廃したと報じた。英政府の報酬制限撤廃を受けたもので、最大で基本給の10倍を受け取ることが可能になるとしている。ゴールドマン・サックスは先に上限を撤廃したと伝えた。
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-06-19/jpmorgan-joins-goldman-in-scrapping-cap-on-london-banker-bonuses)
◇インド株ブーム、パフォーマンスで中国に大差
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は19日、インド株のパフォーマンスが中国株を大きく上回っていると報じた。2019年末から18日までMSCIインド指数は110%上昇、99%上昇した米ナスダック総合株価指数さえ上回ったとしている。中国は新興国の株式市場で最大ながら、MSCIチャイナ指数は同期間に30%低下したと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/stocks/india-beats-china-in-stock-performance-0808a4da?mod=hp_lista_pos2)
◇EV買わない米国人、バイデン政権の対中関税が影響も
英フィナンシャル・タイムズ紙は18日、米国人の多くがガソリン車に比べ割高な電気自動車(EV)の購入を控えていると報じた。今年発売の4万ドル(約630万円)未満のEVは5モデルしかなく、高い金利が月々の支払額を押し上げているとしている。中国製品に高い関税を課すバイデン政権の政策で、部品コストは上がり、競争がほとんどないことで、米国のEV価格は高止まりしていると伝えた。
(https://www.ft.com/content/072d7dc3-c290-47d5-b8f1-7ec5ba2c2629)