【NQNシンガポール=秋山文人】中国の金融政策が難しい局面に立たされている。経済の底割れ回避に緩和は欠かせない。だがやり過ぎれば金利低下が加速し、人民元の一段安につながる。中国人民銀行(中央銀行)の金融政策は新たな段階に入っている。
■サプライズ利下げ
多くの市場関係者が「サプライズ」と受け止めた22日発表の人民銀行の金融緩和策。事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)で期間1年は3.35%に、期間5年超は3.85%とそれぞれ0.1%下げた。
「FRBの利下げのあとに緩和すると予想していた」とするのは英オックスフォード・エコノミクスのエコノミストであるルイーズ...
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