【日経QUICKニュース(NQN)】8月6日の東京株式市場で、スポーツウエア大手のデサント(8114、プライム)が買い気配となっている。制限値幅の上限である前日比700円(20.80%)高の4065円まで切り上げ、売買が成立していない。5日の取引終了後に、伊藤忠(8001)がデサントに完全子会社化を目的としたTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は1株あたり4350円で、TOB価格にさや寄せする動きとなっている。伊藤忠も上昇している。
TOB価格はデサント株の5日の終値(3365円)を約29%上回る。TOB完了後、デサントは伊藤忠の完全子会社となり、上場廃止になる見通し。デサント側はTOBに賛同の意見を表明し、株主に対しては応募を推奨していると発表した。
併せて、2024年4~6月期の連結決算で純利益が前年同期比14%減の27億円だったと発表した。海外での販売が好調だった一方で、店舗の改装や海外でのプロモーションによりコストが増加した。