【日経QUICKニュース(NQN)】キリンホールディングス(2503)は6日、2024年12月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比1%増の1140億円にとどまりそうだと発表した。従来予想(16%増の1310億円)から下方修正した。海外グループ会社の資本構成の見直しで、法人所得税費用が増えることを織り込む。市場予想のQUICKコンセンサス1328億円(7月23日時点、7社)を下回った。
売上高にあたる売上収益は8%増の2兆3000億円(従来予想は6%増の2兆2700億円)に上方修正した。期間中の外国為替市場での円安進行の影響を織り込んだ。想定為替レートは1ドル=140円から151円と円安方向に見直した。事業利益は微増の2020億円とする従来予想を据え置いた。
同時に発表した2024年1~6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比13%増の1兆958億円、純利益が79%増の572億円だった。