【日経QUICKニュース(NQN)】スズキ(7269)が6日発表した2024年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比58%増の1142億円だった。期間中の円安進行が寄与したほか、売り上げ構成の変化が収益増につながった。市場予想平均のQUICKコンセンサス841億円(7月23日時点、5社)を上回った。
売上高にあたる売上収益は21%増の1兆4576億円、営業利益は61%増の1575億円だった。
25年3月期(今期)の連結業績見通しは据え置いた。純利益は前期比2%減の3100億円を見込む。
■スズキの鮎川副社長、株乱高下「正直びっくり」 インド市場は持ち直し期待
スズキ(7269)の鮎川堅一副社長は6日の2024年4~6月期決算説明会で、足元の株式相場の乱高下について「正直びっくりしている。短期的に大きな変動で困惑している」と話した。為替相場についても安定していることが望ましいとして「ある段階で落ち着いてくれるとの期待感を持ってみている」と述べた。
主力のインド市場については「4~6月期の販売はスローだった。在庫が少したまってきており生産を落としたため卸販売は減っている」としつつも「末端販売は前年比3%程度伸びている」と話した。8月末にはインド現地の祭事がスタートして需要の持ち直しに期待できるとみていた。