【NQN香港=盧翠瑜】9月25日の台湾株式市場で、半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が買われている。一時は前日比18台湾ドル(1.82%)高の1005台湾ドルまで上昇し、約2カ月ぶりの高値をつけ1000台湾ドルの大台に乗せた。前日の米株式市場で半導体大手のエヌビディアが4%近く上昇したことを受け、台湾市場でも半導体関連株に買いが入っている。
TSMC株は世界的な人工知能(AI)ブームを追い風に、株価が7月4日に初めて1000台湾ドルを超え、終値は11日連続でこの大台に乗せた。主要株価指数の台湾加権指数のけん引役にもなり、指数は7月に連日で過去最高値を更新した。
だが材料出尽くし感を背景に利益確定の売りが相次ぎ、TSMC株は1000台湾ドルの大台到達からわずかな間で調整を迫られた。TSMC株は約1カ月後の8月5日、終値ベースで約2カ月半ぶりの安値の815台湾ドルに下落した。その後も1000台湾ドルを下回る水準で推移していた。