資金循環統計が示す家計による資産運用の変化（市川眞一 政治と経済、市場を読む）
日銀は9月19日に今年4～6月期の資金循環統計を発表した。
6月末の個人金融資産の残高は2211兆6511億円となり6四半期連続で過去最高を更新、うち現預金は1126兆9845億円、過去2番目の高水準だ。新NISA（少額投資非課税制度）の導入などで家計の資産運用への関心は高まっているものの、現預金が全体の50％を超える状態が続いた。
もっとも、家計が保有する各資産のアロケーションには変化の兆しもみられる。
直近1年間における家計の金融資産への純資金流入額は18兆9379億円だが、資産残高は97兆9372億円増加した。この大きなギャップは、言うまでもなくリスク性資産の価格上昇がもたらしたも...
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