QUICK企業価値研究所アナリスト 原田大輔(2024/10/21)
・サマリー
24/8期は過去最高の営業利益を更新。「ユニクロ」のプレゼンスが高まっている東南アジアや北米・欧州のユニクロ事業が成長を牽引したほか、国内ユニクロ事業も堅調な販売と収益性の向上により業績を伸ばした。企業価値研究所では今後も、海外での事業拡大と構造改革による収益性向上という中長期での成長シナリオに沿って収益拡大が続くと予想。北米・欧州では大型旗艦店を含め積極的な出店が進んでおり、さらなる売り上げの拡大と、「ユニクロ」のプレゼンス向上が期待できよう。スクラップ&ビルドなどの構造改革に取り組む中国大陸では、本格的な成長軌道への回帰には一定の時間を要するとみるが、構造改革の効果が徐々に顕在化することで成長ペースも緩やかに加速しよう。
・アナリストの投資判断 ~中長期では株価の上昇基調を予想
当研究所の26/8期予想をもとに算出したPERは38倍。海外での成長による収益拡大期待を背景にPERが上昇した14/8期以降の平均41倍と比べ割高感はなく、株価は中長期での上昇基調が続くと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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