QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/11/07)
・サマリー
25/3期の連結営業利益見通しについて会社側は、1900億円(前期比1%減)の期初計画を据え置いた。企業価値研究所も、会社計画と同額の営業利益予想を据え置く。地域別には、需要回復が遅れているアセアンの売上台数の想定を引き下げたが、平均販売単価が高く、為替の円安進行で収益性が向上した北米の売上台数を引き上げた。タイでの自動車ローンの審査厳格化やインドネシアでの市場停滞などから、今期業績は踊り場との見方を継続。来期以降は、アセアンの需要回復などで営業利益は拡大基調へ復帰する見通しとした。中期的には、北米での日産自との連携強化に注目したい。
・アナリストの投資判断 ~本格的な株価上昇局面に転じるにはタイとインドネシアの市場回復の確認が必要とみる
直近の株価に基づく翌26/3期の当研究所予想PERは4倍。同社の過去60カ月(一過性費用を計上した期を除く)の平均PER7倍との比較では、割安感がある。ただ株価が本格的な上昇局面に転じるには、タイとインドネシアの市場回復の確認が必要との見方を変えない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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