【QUICK Market Eyes 弓ちあき】11月19日の東京株式市場で、みずほフィナンシャルグループ(8411)が連日で年初来高値を更新している。日銀の植田和男総裁の18日の講演を受けて12月利上げ観測が後退するなか前日は安く引けていたものの、日銀の利上げ姿勢に変更はないとの受け止めから買い戻しが先行する展開となっている。足元の業況改善が進んでいることも買い安心感につながっている。
政策調整の時期を巡って植田総裁は「あくまで先行きの経済・物価・金融情勢次第」と述べるにとどまり、12月の金融政策決定会合での追加利上げへの期待感は後退した。ただ、経済や物価の見通しが達成されれば引き続き金利を引き上げて金融緩和を調整していくとしており、利上げ継続の基本姿勢は維持している。三井住友フィナンシャルグループ(8316)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)も高い。