【QUICK Market Eyes 永島奏子】12月10日の東京株式市場で、住友金属鉱山(5713)が大幅に続伸している。一時、前日比210円(5.75%)高の3857円まで上昇した。中国共産党が9日に財政出動と金融緩和を拡充する姿勢を示し、非鉄金属の消費量が多い中国景気が上向き、需要が増えるとの見方から買いが優勢となっている。
9日のロンドン金属取引所(LME)で銅の先物価格(3カ月物)は続伸し、前週末比1.20%高の1トンあたり9232ドルと約1カ月ぶりの水準まで上昇した。中国共産党は9日に開いた中央政治局会議で積極的な景気対策を実施する意向を示し、中国で不動産市況が回復すれば建材などに使われる非鉄の需要が増えるとの期待につながった。