【日経QUICKニュース(NQN)】12月17日の東京株式市場で、住友不動産(プライム、8830)が大幅に5日続伸している。前場に前日比290円(6.24%)高の4935円を付けた。16日、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.69%にあたる800万株、金額で350億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表し、好感した買いが集まっている。
取得期間は17日~2025年6月30日。取得した株式は、新たに立ち上げる完全子会社「住友不動産ハウジング」の従業員を対象とした株式報酬に活用する。業績への貢献に応じて従業員に毎年ポイントを付与し、ポイント数に応じた株式を退職時に交付する。
野村証券の福島大輔リサーチアナリストは16日付リポートで、住友不は累進配当方針や上場株式の売却ペースの加速など「経営が徐々に投資家フレンドリーな方向に転換している」として、キャピタル・アロケーションに注目してきたと指摘。株式報酬制度の導入については「従業員が株価を従来以上に強く意識しながら、業績向上に取り組む方向にあると言えよう」と評価した。