三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)の資金流入が勢いを増している。2025年1月の月間資金流入額は3758億円(推計値)と、18年10月の設定以降で最大となった。これまでの月間最高額は24年1月の3428億円。
25年1月のオルカンの月間資金流入額は、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で2番目の高水準。1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の4050億円だった。
オルカンは日本を含む全世界の株式の値動きを示す「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」との連動を目指すインデックス型(指数連動型)。これ1本で世界に広く分散投資できる手軽さや運用コストの低さなどから人気が高く、1月末時点の純資産総額(残高)は5兆4814億円と国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)で2番目に大きい。25年1月末時点の1年リターンは25.6%だった。
同ファンドは新NISA(少額投資非課税制度)のつみたて投資枠と成長投資枠両方の対象ファンド。24年1月の制度開始から25年1月までの1年あまりの資金流入額(25年1月分のみ推計値)は2兆7307億円と、設定から制度開始前(18年10月~23年12月)までの5年あまりで流入した1兆4808億円の1.8倍にのぼる。