三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産総額(残高)が初めて7兆円を突破した。14日時点の残高は7兆12億円。国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で初の7兆円ファンドとなった。2024年11月7日に残高6兆円を突破してから約3カ月で1兆円を積み増した。
同ファンドは、運用コストの低さなどから人気が高い「eMAXIS Slim」シリーズの1本で「米S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)」に連動した運用成果を目指すインデックス型(指数連動型)。信託報酬は年0.0814%(税込み)で、新NISA(少額投資非課税制度)のつみたて投資枠・成長投資枠の両枠で対象ファンドとなっている。
18年7月の設定後、残高が1兆円に達するまでは約3年7カ月かかったが、残高の増加ペースは加速してきている。新NISAが始まった24年1月から資金流入の勢いが増し、直近は約3~4カ月ごとに1兆円ずつ積み増している。24年の年間資金流入額は2兆円近くにのぼり、25年1月には月間で推計4050億円の資金が流入するなど、残高の押し上げ要因となった。14日時点の1年リターン(=240営業日ベース)も26.40%と好調で、残高増加に寄与した。