【日経QUICKニュース(NQN)】三菱商事(8058)の中西勝也社長は2月6日に開いた2024年4~12月期の決算記者会見で、522億円の減損損失計上を同日発表した国内洋上風力発電プロジェクトについて「挽回策や撤退の検討を含め、事業を再評価中」と述べた。インフレや金利上昇などに伴い「調査や設計、許認可などに関わるコストが想定以上に拡大している」という。
25年3月期(今期)の純利益予想は前期比1%減とする9500億円を据え置いた。液化天然ガス(LNG)関連事業の受取配当金に加え、オーストラリアの原料炭事業で炭鉱の売却益を計上する。洋上風力関連の減損については「業績への影響は今期に最大限とっている」と強調したうえで、26年3月期(来期)の業績影響は軽微になるとの見方を示した。