【日経QUICKニュース(NQN)】2月26日の東京株式市場で、ゆうちょ銀行(プライム、7182)が5日続落した。午前に前日比80円(5.22%)安の1450円を付けた。午後も軟調だった。国内債券市場で長期金利が低下しているのに加え、26日午前には「ゆうちょ銀は近く株式の売り出しを決める方向で最終調整している」と伝わり、需給悪化を嫌気する売りが出たようだ。
26日の国内債券市場で長期金利は一時1.320%まで下げ、10日以来およそ2週ぶりの低水準をつけた。米景気の減速懸念から前日に米長期金利が約2カ月ぶりの水準に低下。米金利の先高観が後退し、国内債には買いが活発となった。金利低下を受け、きょうの東京株式市場では銀行株が幅広く売りに押されている。
ロイター通信はゆうちょ銀の親会社の日本郵政(6178)が、ゆうちょ銀に対する出資比率が50%を割り込むまで保有株を売却すると報じた。ゆうちょ銀は今週にも株式の売り出しを決議するもようで、需要に応じて実施する追加売却分を含めた総額は、6000億円規模になるという。同時に自社株式の取得枠も設定し、株価への影響を和らげるようだ。