【日経QUICKニュース(NQN)】トランプ米大統領は米東部時間9日、米国の造船業復活に向けた大統領令に署名した。米国の商船建造能力の弱体化が産業基盤の衰退につながり、米国の安全保障を脅かしていると主張し、海運業で優位に立つ中国に対抗する姿勢を示した。
米国内の海運産業と労働力を活性化し、再構築して国家安全保障と経済繁栄につなげる。米通商代表部(USTR)に対し、中国製または中国籍の船舶が米国内に寄港する際に入港料を課すことを指示した。貨物業者がカナダやメキシコに入港し、陸路から国境を越えて米国に貨物を送ることで、輸入品の港湾維持費(HMF)の支払いを逃れる行為を防止する措置も講じる。