18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比38ドル56セント(0.15%)安の2万4748ドル07セントで終えた。好地合いを受けてナスダック指数やS&P500指数は3日続伸したが、ダウは前日の大引け後に決算発表に併せて失望的な業績見通しを出したインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)が7.53%安で大幅安となったことが響き、下げて終えた。
IBMは前の日に比べ7.5%安い148ドル79セントと安値圏で引けた。17日発表の1~3月期決算で売上高は190億7200万ドルと前年同期比5.1%増。市場予想の188億2330万ドルも上回った。調整後(Non-GAAPベース)の一株利益は2.45ドルで市場予想の平均(2.41ドル)を上回ったが、利益率の悪化が嫌気され先行きの業績不安が強まった。人工知能(AI)事業が話題を呼ぶものの、依然として業績への貢献度は低いようだ。
ダウの値下がり寄与度トップはIBMで83ドルほどの押し下げ要因となった。半面、上昇寄与度トップはホームデポ(で34ドルほどの下支え要因となった。(岩切清司、片平正ニ)
◆NYダウ寄与度ランキング
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