東証が18日に発表した4月2週(9~13日)の投資主体別売買動向 (東証、名証2市場の合計)によると、外国人投資家は現物株を3週連続で買い越した。買い越し幅は845億円だった。現物と先物(TOPIX、日経225ラージ+ミニ合計)を合わせた総額ベースは5747億円となり先物を中心に2週連続の買い越しとなった。
一方、個人投資家は現金で1418億円、信用取引でも144億円を売り越した。現金と信用の合計では3週連続の売り越しとなった。外国人投資家の買いで相場が上昇し、個人投資家が戻り待ちの売りを出すという構図となった。
この週の日経平均は3週連続の上昇となったが、外部環境に一喜一憂する展開だった。中国の習近平国家主席が貿易摩擦の回避に向けた対話姿勢や市場開放を強調したことで、米中の通商問題への懸念が後退したと受け止められた。
ただ、トランプ米大統領がシリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を巡り「48時間以内に大きな決断を下す」と明言したことでシリア情勢が緊迫。週を通じて模様眺めムードが強く、商いは低迷した。(本吉亮)
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