4日の米国市場で恐怖指数のVIXが大幅続落し、7.10%安の14.77で終えた。一時は10.91まで下げ、1月24日以来、3カ月半ぶりの低水準を付けた。米雇用統計のほか、著名投資家のウォーレン・バフェット氏がアップル株の買い増しを明らかにしたことが伝わり、相場の地合いが改善する中で投資家の不安心理が低下する展開だった。
一方、シカゴオプション取引所(CBOE)でVIX先物などを手掛けるCboeグローバル・マーケッツは4日に2018年1~3月期(1Q)決算を発表し、クリス・コンキャノン社長はカンファレンスコールで「我々は4月18日のVIXの失望的なイベントを明らかにしなければならない。我々は流動性を高めようと努力しているところだ」との見解を示した。4月18日はVIX先物4月限などのSQ日だったが、大口のプットオプションの買いが持ち込まれたことで上げ相場にも関わらずVIXが上昇し、価格操作されているのではないかとの疑念が持たれる展開となった日だった。(片平正ニ)
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