26日の米国市場で金融株ETFとしては純資産が最大の金融株スパイダーETF(XLF)が12日続落し、0.33%安の26.69ドルで終えた。一時は26.52ドルまで下げて5月3日以来、約2カ月ぶりの安値水準に沈んだ。貿易紛争懸念による株安が一服したものの、この日の米債券相場が堅調で長期金利が低下基調となる中で金融株は弱い展開だった。
ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカは小じっかりだったが、ウェルズ・ファーゴは0.98%安で軟調に終えた。
米マーケット・ウォッチによれば、XLFが12日続落するのは同ETFとして過去最長記録だという。米連邦準備理事会(FRB)による今年4回の利上げが見込まれる割に、金融株は弱い。XLFからは25日までの1ヵ月間で14億ドル超の資金が流出していた。(片平正ニ)
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