ブラジルレアルが続落している。21日は1レアル=27.19円(前日比53銭マイナス)とレアル安・円高で取引を終了。対円で年初からの下落率は2割にのぼり、トルコリラやアルゼンチンペソなどに次ぐ落ち込みだ。
10月の大統領選をめぐる世論調査では、禁固刑で収監中のルラ元大統領がトップとなったと報じられている。しかし、同氏の立候補が認められない場合は後継のアダジ氏が代理となるとの見方が大勢だが、同氏の支持率は高くない。 世論調査での2位は元軍人で右派のボルイソナロ下院議員だが、長く左派色の濃かったブラジルが右傾化することをマーケットは懸念しているようだ。(丹下智博)
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。