年初から好調だった半導体株が、このところ気になる動きを見せている。12日の米国市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.16%下落し、連日で下落率は1%を超えた。
日経平均株価とSOX指数は他の指数に比べて連動性が高い。8月以降の日経平均とSOX指数の相関係数は0.75。ダウ工業株30種平均(0.55)やナスダック総合指数(0.66)に比べると相関が高い。前日には「半導体株の下げをみると体感的に日経平均の下げはもっと大きくても不思議ではない」(投資顧問)との声さえもれた。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズは8日続落。終値は前日比0.79ドル(2.0%)安の38.39ドル。ラムリサーチも5.03ドル(3.2%)安の150.37ドルで取引を終えた。ともに一時4%安になった。メモリーのマイクロン・テクノロジーについて、ゴールドマンサックスが投資判断を引き下げたのが半導体需要への先行き懸念を高めた。マイクロンの終値は前日比1.86ドル(4.3%)安の41.74ドル。一時は6.7%安まで下げた。米国株の流れが東京市場に波及すると、さらなる心理悪化は避けられない。(中山桂一、今田素直)
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