27日の米国市場でゼネラル・モーターズ(GM)が反落した。前日比2.54%安の36.69ドルで終えた。トランプ米大統領がGMの補助金削減を検討しているとツイートし、取引終盤にかけて下げ幅を広げた。
トランプ大統領は27日、「オハイオ、ミシガン、メリーランド各州の工場の閉鎖について、GMとメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)に非常に失望した」とツイートした。このほか「米国がGMを救済したことへの感謝がこれだ」と不満をぶちまけ、「我々は現在、GMへのあらゆる補助金の削減を検討している」とした。前日にGMが北米5工場の生産停止や全世界で15%の人員を削減するリストラ策を発表して株価は上昇していたが、この日はトランプ大統領による経営への圧力への警戒感も強まった。
GMは27日に声明文を発表し、「GMは2009年以来、米国で220億ドル以上の投資をしている点から明らかなように米国での強力な製造業の維持に努めてきた」と説明。声明文では長期的な成功に向けて自社の体制を整えて米国内雇用を維持、拡大するとも示した。(中山桂一)
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