1日の米国市場で配車大手リフトが急落。前週末比11.9%安の69.01ドルで取引を終えた。
3月29日の上場初日は公開価格(72ドル)を大きく上回る88.6ドルまで上昇したが、業績面での不透明感などが意識され失速。上場2日目となったこの日は利益確定売りに押され、公開価格を割り込み見切り売りが加速したようだ。取引時間中には安値67.78ドルをつけた。
リフト上場では公開価格を決める際の仮条件が62~68ドルから70~72ドルに引き上げられ、最終的にその上限で決まった。人気があったからといえばそれまでだが、上場時の値決めの妥当性を巡る議論につながる可能性もある。
これを受けて2日の東京市場では楽天(4755)が大幅続落し、心理的な節目の1000円を割り込んだ。筆頭株主の米リフトの株価下落で含み益拡大に対する期待感が急速にしぼんだようだ。(本吉亮)
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