QUICKは上場企業の2期先までの業績予想を算出するツール「QUICK Forecast企業業績」を利用して、今期(実績発表済みの翌期、2019年12月期や2020年3月期など)と来期(実績発表済みの翌々期、20年12月期や21年3月期など)の5月21日時点の業績集計を行った。3月決算企業のなかで決算発表が終わったのは、2408銘柄(99.5%)で、19年3月期のデータがほぼ出そろった。
金融を除く全産業(3318社ベース)の今期の連結売上高は前期比1.0%増の692兆3505億円、営業利益が同0.8%増の50兆1768億円、経常利益が同2.8%増の51兆4165億円、純利益が同1.3%増の34兆2139億円となった。
■今期の業績予想
営業損益について直近実績と今期予想を東証業種分類で比較すると、大幅な増益が見込まれるのは海運業、精密機器、その他製品で、大幅な減益が見込まれるのは情報・通信業、鉱業・電気・ガス業となった。前回リポートとの比較では、大幅な減益が見込まれる業種の4位・5位が入れ替わり、陸運業・機械がランクインした。
■営業損益の増加(改善)率が大きい業種
■営業損益の減少(悪化)率が大きい業種
また来期は売上高が今期予想比3.7%増の717兆8298億円、営業利益が6.8%増の53兆5730億円、経常利益が5.5%増の54兆2452億円、純利益が6.2%増の36兆3225億円となった。
■来期の業績予想