QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2019/09/26)
・1Qは5%営業増益。10四半期連続の増益
20/5期1Qの営業利益は前年同期比5%増の142億円になった。注力するクラウドサービス(ネットを介した情報サービス)が好調なうえ、利益貢献度の高い保守サポートも堅調。10四半期連続の増益になった。
・IoTや5G普及も業績拡大の追い風に
企業価値研究所は今期を含めた中期的な業績予想を据え置く。20/5期の営業利益は前期比3%増の644億円で最高益更新見込み。クラウドサービスの需要が順調に増加しているうえ、企業の情報化投資も引き続き前向きだ。特に中堅・中小企業の情報化投資が積極的。
中期的にも最高益が続く見込み。クラウドサービスは情報システム構築および運用の両費用が軽減されるため、情報化投資が遅れている中堅・中小企業での導入が進むとみている。IoT(モノのインターネット)や5G(第5世代移動通信)の普及によるデータ取扱量の増加も同社の業績拡大の追い風になろう。
・増配での株主還元強化等、余剰資金活用が課題
安定的な業績拡大もあり余剰資金が積み上がっている。増配での株主還元強化を中心に余剰資金の活用が課題。
・リスクファクター ~景気回復の腰折れ他
・アナリストの投資判断 ~「当面は現値水準で推移」と判断。中長期投資対象との評価変わらず
当研究所は「当面の株価は現値水準で推移する」とみている。当研究所予想の今期予想PERは27倍で、過去5年平均の24倍と比べて割高。一方で事業環境が良好なうえ、中期的には業績拡大が続く見込み。よって、株価の下値は限定的とみている。「基本的には中長期的な投資対象銘柄」との評価は変えていない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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