日経平均株価に連動するタイプの投資信託に個人マネーが戻りつつある。日経平均が節目の2万円を下回って推移しているのを受け、押し目買いが入っているとみられる。国内株式に投資する国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)のうち、8月の資金流入上位10本に入るファンドの半数は「日経平均連動型」が占めた。
「国内株式型」の投信は7月まで13カ月連続の資金流出超。株高局面で利益確定の売りが膨らみ、特に日経平均に連動する運用成果を目指すインデックス型のファンドから資金流出が目立っていた。
8月に入って日経平均が2万円を割り込む日が増え、投信市場でもマネーの流れが変わってきた。15日までの資金動向を調べたところ、「国内株式型」の投信で資金流入超過額の上位10本のうち5本は日経平均連動型だった。
日経平均連動型で流入超過額が最も多いのは「日経225ノーロードオープン」(47311988)で、8月は15日までに設定が解約を86億円ほど上回っている。同ファンドは今年1~7月までの合計で391億円の流出超だった。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)