大和証券投資信託委託が運用する「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」(04312047)が17日の決算で1万口あたりの分配金を前月より20円安い60円に引き下げた。分配金の減額は2012年7月以来、5年4カ月ぶり。
昨年11月から海外の不動産投資信託(REIT)で運用する大型ファンドで分配金の引き下げが相次ぐなか、同ファンドは分配金を据え置いていた。そのため、分配金を減額した他の海外REIT型から資金が流出しても同ファンドは今年に入って資金流入が続いていた。
しかし分配金の支払いなどによる基準価額の下落基調は止まらず、分配金の引き下げに踏み切った。大和投信は分配金を引き下げた理由を「現在の基準価額の水準や配当等収益の状況などを勘案した結果」としている。
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ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)第160期分配.は60円(1万口当たり、税引前)
同ファンドの純資産総額(残高)は17日時点で7195億円程度。国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)の海外REIT型では4番目に多い。15日には残高最大の「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」(3231203C)が1年ぶりに分配金を引き下げた。分配金を適正化する動きは今後も続く可能性がある。
(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)