大和住銀投信投資顧問が運用する「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」(22311034)が7日の決算で1万口あたりの分配金を前月より10円安い20円に引き下げた。2016年11月以来の減額で、2003年4月に運用を開始してから最低水準となる。
同ファンドの主な投資対象は、高格付けの豪ドル建ての公社債および短期金融商品。金利変動の影響を抑える目的で、ファンドが投資する債券のデュレーション(元利金の平均回収期間)を1年未満と短くしている。
7日時点の純資産総額(残高)は2569億円。1万口あたりの分配金が100円だった2012年頃は残高が1兆円を超えていた。現在も大手証券をはじめ、ネット証券や地方銀行に幅広い販路がある。1月末の1年リターン(分配金再投資ベース)は3.7%。
大和住銀投信投資顧問は臨時レポートを発行し、分配金を引き下げた理由としてオーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利を低位で維持していることなどを挙げ、「基準価額の水準の低下や市況動向、分配対象額等を総合的に勘案した」と説明した。
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短期豪ドル債オープン(毎月分配型) -第177期分配金について-
(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)