大和証券投資信託委託が運用する「ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)」(04311035)は、10日の決算で1万口あたりの分配金を前月より15円安い25円に引き下げた。分配金の減額は2016年11月の決算以来1年5カ月ぶり。2003年5月の設定以降で過去最低水準となる。
同ファンドの主な投資対象は、格付けが高いカナダドル建ての公社債。資源国でもある先進国のカナダは、日本と比べて金利が高いことなどから人気を集め、2013年頃に資金流入がピークに達した。現在も地方銀行なども含め100を超える販売会社で取扱いがある。
ただ、18年3月末時点での1年リターン(分配金再投資ベース)はマイナス3.43%、3年リターンはマイナス15.56%。対円でのカナダドルの下落などを受けて、運用難が続く。
大和証券投資信託委託は分配金を引き下げた理由を「現在の基準価額の水準および分配対象額の状況などを勘案した結果」としている。
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(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)