ピクテ投信投資顧問が運用する「ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)」(42311081)が10日の決算で、1万口あたりの分配金を前月(30円)の半分の15円に引き下げた。分配金の減額は2016年2月以来で、2008年1月末の設定後で最低水準を更新した。
同ファンドは、主に新興国の高配当利回り株式に投資する。8月末時点の国別構成比は中国(香港上場含む)と台湾、韓国が上位に並び、この3国で全体の半分以上を占める。
10日時点の純資産総額(残高)は2276億円。新興国株式に投資するファンドでは「野村インド株投資」(01312056)に続き2番目に大きい。8月末時点の1年リターン(分配金再投資ベース)はマイナス1.62%、直近半年はマイナス10.62%だった。
ピクテ投信投資顧問は、分配金を引き下げた背景について「現在の基準価額の水準、分配対象額、利子・配当等収益、投資環境等を総合的に勘案」したとしている。
◇ピクテ投信投資顧問の発表資料
「ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)」の第127期(2018年9月)分配金に関するお知らせ
(QUICK資産運用研究所)