レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」(9C311125)の純資産総額(残高)が27日時点で6576億円と、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で3位に浮上した。月末時点のデータでさかのぼると、主に国内の株式で運用するファンドが3位以内に入るのは、2005年3月末の「フィデリティ・日本成長株・ファンド」(32311984)以来でおよそ13年半ぶりとなる。
これまで3位だった毎月分配型の「新光US‐REIT オープン(愛称:ゼウス)」(47311049)は、27日時点で4位に後退した。ひふみプラスは年1回決算型。トップ3に毎月分配型以外のファンドが入るのは、08年9月末に3位だった隔月決算型の「マイストーリー分配型(年6回)Bコース」(01312055)以来。
ひふみプラスは好成績や知名度向上を背景に17年初めごろから資金流入が拡大し、残高は増加傾向にある。ランキングでは16年末時点で100位圏外だったのが17年末時点で13位、足元で3位まで躍進した。最近は運用成績の低迷などで資金流入ペースがやや鈍化しているが、8月までの3カ月は月間で100億円を上回る流入超を維持している。
主な運用対象は国内株式だが、17年6月から海外株式も組み入れるようになった。18年8月末時点で海外株式の組み入れ比率は10.8%。投資している238銘柄のうち、上位にアマゾン・ドット・コムやVISAなど米国の株式が並ぶ。18年8月末時点のリターンは過去3年が57.52%、1年が16.39%のプラス、6カ月はマイナス0.33%となっている。
■ひふみの組み入れ上位銘柄
①アマゾン・ドット・コム(AMZN)
②VISA(V)
③マイクロソフト(MSFT)
④光通信(9435)
⑤協和エクシオ(1951)
⑥コスモス薬品(3349)
⑦東京センチュリー(8439)
⑧ネットワンシステムズ(7518)
⑨ダイフク(6383)
⑩ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)
※2018年8月31日基準時点の月次レポートから抜粋。
(QUICK資産運用研究所)