三井住友アセットマネジメントが運用する「アジア好利回りリート・ファンド」(79312119)が12日の決算で1万口あたりの分配金を前月より30円安い60円に引き下げた。減額は1月以来で、今年2回目。2012年1月(40円)以来の低水準になった。
同ファンドは、日本を除くアジアとオセアニア各国・地域の不動産投資信託(REIT)に投資する。9月末時点の1年リターン(分配金再投資ベース)は6.38%プラスだった。一方で、基準価額(分配金支払い後)は12日時点で年初から18.43%下落。今年初めに2270億円あった純資産総額(残高)は、1804億円まで減少している。
三井住友アセットマネジメントは12日の発表資料で、分配金を引き下げた理由を「基準価額が緩やかながらも下落傾向で推移したことや、分配対象額(分配可能原資)の状況等を勘案した結果」とし、前回引き下げた1月と同様の背景を示した。
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(QUICK資産運用研究所)