大和証券投資信託委託が運用する「ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(毎月分配型)<愛称:杏の実>」(04311036)が15日の決算で1万口あたりの分配金を前月(20円)の半額となる10円に引き下げた。分配金の減額は3月に続き、今年2回目。2003年6月の設定以降の過去最低水準となった。
同ファンドはオーストラリア(豪州)ドル建てとニュージーランドドル建ての公社債などが投資対象で、格付けが比較的高い債券で運用している。10月末時点の1年リターン(分配金再投資ベース)はマイナス5.62%だった。月次ベースでは2015年7月から3年4カ月連続で資金流出超となっており、純資産総額(残高)は減少傾向が続いている。
大和投信は15日のファンドレターで、分配金を見直した理由を「現在の基準価額の水準および分配対象額の状況などを考慮した結果」とし、豪ドルの対円為替レートの下落や豪ドル建ての債券から得られる配当等収益の低下を要因に挙げた。
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(QUICK資産運用研究所)