国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で、2018年末の純資産総額(残高)ランキングは首位が「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(32315984)で残高は6276億円だった。年末時点で1兆円を超す巨大ファンドがなくなるのは2001年以来17年ぶりとなる。上位15本の中には前年末比で残高を大きく減らしたファンドが目立った。
17年末に首位だった「新光 US-REIT オープン<愛称:ゼウス>」(47311049)は3位に後退。残高は前年末から4000億円以上減り、上位15本で最も落ち込みが大きかった。ゼウスを筆頭に海外のREIT(不動産投信)型や海外債券型の残高が大幅に減少した。
上位15本のうち、4本は圏外から新たにランクインした。9位の「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」(4931112B)は残高が前年末比で1194億円増え、上位15本で最も残高を伸ばした。2番目に多く残高を積み増したのは「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界>」(47316169)で15位に入った。
17年末に13位だった「ひふみプラス」(9C311125)は5位に浮上。6位の「ダイワファンドラップ 日本債券セレクト」(0431307B)も12位から躍進し、ラップ口座専用ファンドとしては年末時点で初めて上位10本に入った。
(QUICK資産運用研究所)