QUICK資産運用研究所=西本ゆき
しんきんアセットマネジメント投信が運用する「しんきんJリートオープン(毎月決算型)」(59311052)は、21日の決算で1万口あたりの分配金を前月(75円)より25円安い50円に引き下げた。2005年2月の設定後で分配金を減額するのは初めて。2007年4月の決算(40円)以来、12年6カ月ぶりの低水準となった。
同ファンドの投資対象は国内の不動産投資信託(REIT)。21日時点の純資産総額(残高)は3302億円と、国内REITで運用する国内公募追加型株式投信(ETFを除く)の中で2番目に大きい。分配金支払い後の基準価額は5554円で、3年前(2016年10月20日)と比べて16.1%下落した。
しんきんアセットマネジメント投信は分配金減額の背景について、「Jリートの予想分配金利回りの緩やかな低下に伴い、同利回りを上回る当ファンドの収益分配が続くこととなり、リートの相場(価格)上昇に比べて当ファンドの基準価額が伸び悩む主因となっている」と説明している。
◇しんきんアセットマネジメント投信の発表資料