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三菱UFJ国際「eMAXIS」誕生10年 LINEでコンテンツ発信へ

QUICK資産運用研究所=高瀬浩

三菱UFJ国際投信が運用するノーロード(購入時手数料が無料)のインデックスファンド・シリーズ「eMAXISシリーズ」が10月28日に誕生から満10年を迎える。同シリーズは現在57本(Slimなど含む)まで増え、純資産総額(残高)は合計で約4600億円。国内インデックスファンドの代表格のひとつとなっている。同社は10周年を機に、11月末にも対話アプリ「LINE」を使って投資初心者らに役立つコンテンツの発信を始め、投資家の裾野拡大を目指す。

■新コンテンツはブロガーからアドバイスを募集

同社は10月18日夜、定期的に開いている「ブロガーミーティング」で、LINEを使った新しいコンテンツの計画を明らかにした。ブログなどで自身の資産運用の内容や考え方などを発信しているブロガーからもアドバイスや意見を広く募集する。

ミーティングは20人近くのブロガーが集まった。この他に今回初めて導入した試みで、インターネットを通じたオンラインでも5人が参加した。

■「eMAXIS Slim」は業界最低コストと最高品質を目指す

同社が業界最低水準の運用コストを目指す「eMAXIS Slimシリーズ」については、ミーティングでパフォーマンス(運用成績)の品質も最高水準に保つと宣言。組み入れ銘柄を貸し付ける「セキュリティーズ・レンディング(貸し株)」を強化していく考えを表明した。

さらに過去のデータを使いながら、eMAXIS Slimシリーズの品質面での優位性を解説。他社のインデックスファンドと比較し、指数の動きからの乖離度合いを示す「トラッキングエラー」が小さいことなどを指摘した。

参加者からは「今回のミーティングはデータの豊富さが特徴的」「高度で専門的な内容が満載だった」といった声が聞かれた。オンライン経由の参加者からの発言が目立ち、「レンディングでどの程度の効果を見込んでいるか」「小型株インデックスファンドを出す予定はあるか」「eMAXIS Slimと同等のETF(上場投資信託)を投入する可能性はあるか」などの質問が相次いだ。

■一部の信託報酬を引き下げ、REIT型2本を新規設定

同社は10月15日、eMAXIS Slimシリーズの一部ファンドの信託報酬を11月12日から引き下げると発表。10月31日には不動産投資信託(REIT)を投資対象とする「eMAXIS Slim国内リートインデックス」と「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」の2本を新規に設定する。

11月からブロガーの支持を競い合う「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の投票が始まる。2018年は「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」が1位を獲得するなど、上位20位のうち7本をeMAXIS Slimシリーズが占めた。今回のミーティングを含めた一連の取り組みは、来年1月に発表される投票結果にも影響しそうだ。


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